機雷がなんだ! 全速前進!

SEというかプログラマというか、日々のエンジニア生活の中で体験したことなどを中心に書き残しています。

アジャイラーは魔法使いなのか?

アジャイラーは魔法使いなのか?

 

奇跡のマネージメントを前提とした開発をしている人から見ると、リーンやアジャイルで開発している人をつい別世界の人と考えてしまうことがあるように思う。あの人達は、恵まれており、特別で、特殊な能力を持っているので、そんなことができるのだ…と。

 

本やネットの記事を見ているだけだと、すごいなー、いいなー、って憧れつつも、どうせ雲の上の人だからなんだと考えがちで、軽い思いつきで動いても、確たる信念みたいなものもないので、すぐに頓挫して止めてしまう。そして、これまでと殆ど変わらない、いつもの毎日を過ごすことになる。

 

果たして本当にそうか?

アジャイラーは魔法使いなのか?

 

社外の勉強会で、いろいろな現場の人と話をすると、それは少し違うということに気づく。確かに、先進的な取り組みをしている人もいるのだけれど、同じように悩み、困り、失敗している人も沢山いることを知る。そして、先進的な人も、最初から先進的だった訳ではないし、失敗している人も、その失敗を糧にして前進しようとしていることなんかも知ったりする。何より、前向きに、地道に挑戦し続けている人達が、確たる権力や役職を持っている訳でもない、自分と同じいちエンジニアだったりすることも多くて、決して魔法使いなんかではないことを思い知る。それどころか、限られたリソース、時間の中で、より価値のあるソフトウェアをつくるためにどうしたら良いかを、奇跡のマネージメントなんか当てにせず、自分の頭で徹底的に考え抜いて実践している徹底したリアリストだったりする。

 

社外の勉強会へちょいちょい顔を出すようになって、だいたい1年半くらい経つ。そして、その時々で新しい知識を仕入れたりしている。そもそも勉強会へ行く動機は先ずはそこにある(あった)のだから当たり前なのだけれど。ただ、最近それ以上に価値があると思えるのは、ディスカッションなどで同じグループになった人達のそれぞれの現場の経験談を聞けることなんだと思う。本人から直に聞いた話というのは、本やネットの記事を読むのとは違う。失敗談ですら勇気をもらえる。私も自分の現場の悩みや失敗を相談することもある。もちろん藁にもすがる思いでそうしているのだけれど、そんな現場の悩みや失敗談ですら、時として人に気付きや勇気を与えることもあるんだよな・・と思う。

 

最近は、以前と比べて社内で何かしらの活動をするときに、共にトライできる仲間が増えてきたけれど、たまに社外の勉強会で色んな現場の人と話す度に、何かしら新しい気付きをもらえている気がする。最近ではTwitterFacebookなどの便利なSNSもあるので、うまく使えば普段のそれぞれの現場のトライを簡単に知ることができる。それほどコストをかけずに刺激し合える。SNSの好き好きはあるとは思うけれど、可能な限り活用すべきだと思う。

 

普段の現場から離れて、社外の色んな現場の人と語り合う場を持つことは、エンジニアにとってとても大切なことなんだと思う。

 

もっと外に出よう。