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機雷がなんだ! 全速前進!

SEというかプログラマというか、日々のエンジニア生活の中で体験したことなどを中心に書きためていくことにする。

沼津へFACOMを見に行ってきました

3/14(金)日本初の国産スーパーコンピュータFACOMを見学に行って来ました。

キッカケは一緒に社内勉強会をやっているメンバーとの他愛もない会話が切掛でした。

私は企画をおねだりしただけなのですが、見学ツアーを企画、設計して感動的なツアーをコーディネートしてくれた同僚に感謝します。

 

行って来たのは富士通の沼津工場内にある「池田記念室 : 富士通」です。

ここにはプロジェクトXでも取り上げられた動くFACOM128が展示されています。

この業界で働くものとして、一度は行ってみたいと思っていた場所なのでした。

 


プロジェクトX 国産コンピューター ゼロからの大逆転 - YouTube

 

当時の世界最速コンピュータ開発をめぐる有名な象(IBM)と蟻(富士通)の戦いです。ミスターコンピュータ池田敏雄氏の言葉「全ての開発は感動から始まる…」は、聞くだに胸が熱くなる気がします。そして、学生を前にした講演で「人間は進歩をしていない限り、本当の生きている実在感と幸福感はないはずなんです。絶えず進歩していく、自分を進歩させていくということに、本当の生きている意義があるんじゃないかと、私は思います」という言葉は、そのままは受け入れられないけれど、人間を技術屋と読みかえると私にはシックリくるような気がしました。

 

アルバムコメント

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先ずは沼津港で腹ごしらえのお店「丸天」の魔除けw

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(マ)グロカブト。確かにグロいすね…^^;

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腹が減っては戦はできぬ!

ってことで、名物の天丼をいただきました…が、完食できず撃沈!!

ボリュームあり過ぎです。。

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見よ!コレが今でも動く日本初の国産スーパーコンピュータFACOM128の勇姿!説明してくれる方からもただならぬ熱意を感じました。ちなみに、この子は女の子でファ子ちゃんという愛称があるそうです。

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これがFACOMに使われているリレー回路の部品です。思ったよりもひとつひとつが大きい!

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操作盤です。昔ながらの機械式のボタンです。デモ処理として5次元連立方程式を計算させてみました。

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パネル表示は、これまた面白くて、ソロバンと同じ表現がされていました。これも国産コンピュータならではと感じました。

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操作盤アップの図。

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一般記憶装置。つまりFACOMのメインメモリです。

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FACOMの全体像の説明図
f:id:orinbou:20140325000452j:plain こちらは乗除算開平装置になります。
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計算結果をこの紙に出力します。

しかも凄いんです。計算結果が正しいか検算する仕組みをもっているんです。つまりテストが自動化されているのです。素晴らしい。

ちなみに検算でミスを発見すると、自動でリトライまでかかるとか…どんだけ凄いんだって思いました。だって60年近く昔なんですよ!作った人は天才としか思えない。

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FACOM128を別の角度から。

全体は40畳の広さになります。兎に角デカイ。

昔も今もスパコンはやはりデカイんです。

f:id:orinbou:20140325000448j:plain FACOM本体のすぐそばに説明用のパネルが展示してあります。

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入力データは紙テープからINPUTします。

現役で動く紙テープと読み取り装置を見るのは、初めてでした。カルチャー・ショックですね~

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池田敏雄氏の書いたノートが展示されていました。清書版のノートとはいえ、人間が書いたとは思えないほど、細かくて美しいノートでした。しかもこのノートはミスが許されない万年筆で書かれているのです。驚きの連続でした。

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FACOM128の操作版の右下はプリント用紙が保管されています。ちなみに、見るからに引き出しっぽく見えていたものが、実は引き出しではなかったことにも少し驚きましたw
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 LSIの回路の熱を下げるため段々の煙突を付けて表面積を増やしてあります。今と同じヒートシンクの考え方ですね。

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ジャンパーだらけの回路。このジャンパーの回路線の一本いっぽんの長さにも意味があるのだそうです。もはや人間業ではないような…そもそも、これで安定して動くのでしょうか…少々不安な気もしました。

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セラミックで焼きを入れた回路の多層板です。

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当時のメモリ(RAM)です。

時代と共に段々と目が細かくなり容量が増加していきますが、まだハンドメイド(なんと手編み!)の時代でした。

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インゴットをスライスした半導体シリコンウェハです。

まるで魔法の鏡のように美しい。

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スライス前はこんな円柱なんです。

天辺がメタルスライムみたいで可愛いw

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もはや金属(珪素なので厳密には金属ではないか…)のハムのようです。

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現代のスーパーコンピュータ京のパネルも展示してありました。知らなかったんですが、京は水冷式で、結構大きめのラックに詰め込まれたコンピュータ✕861台で構成されているそうです。高集積化が進んでいるにもかかわらず、スーパーコンピュータは昔よりも断然巨大になっていることが分かります。

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当時プロジェクトルームとなったとんかつ屋「あたりや」で〆の晩御飯をいただきました。美味しかったです。

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家に帰って飲みながらプロジェクトXを見なおしてしまった。

 

ミスターコンピュータ、感動をありがとう!!

また会う日まで