機雷がなんだ! 全速前進!

SEというかプログラマというか、日々のエンジニア生活の中で体験したことなどを中心に書き残しています。

[2016/7/20(水)]『駅すぱあと』のヴァル研究所さんへ大人の社会見学へ行って来ました

夏風邪でダウンしていたので少し時間が経ってしまいましたが『駅すぱあと』のヴァル研究所さんの現場を社会見学させてもらいました。ちなみに大人の社会見学…というタイトルには深い(やらしい)意味はありませんw

f:id:orinbou:20160814020851j:plain

入口ではペッパーくんがお出迎えしてくれました。

アナログボードと付箋で情報共有

まず驚いたのは、とにかく社内にボードが沢山あるということでした。自立式のホワイトボードはもとより、壁の空きスペースにホワイトボードシートを貼り付けて巨大なホワイトボードにしたり、巨大な(1畳くらい?)ダンボールやベニヤ板を置いてホワイトボードにしたりと、使えるものは何でも使っているという感じでした。

手書きした付箋をボードに貼りつけてチームで情報共有を行う「タスクかんばん」は私の現場の開発チームでも使っていますが、現状はあくまでも開発チーム内の情報を共有し見える化、見せる化するにとどまっています。

ヴァル研さんの社内ではざっくり下記のような粒度でアナログボードを使い分けているという印象を受けました。

  • ボード(大):複数チームの半年分のざっくり計画と進捗を共有(リリーストレイン時刻表
  • ボード(中):チームのタスクと進捗を管理(チーム毎にユニーク。複数使い分けるチームも)
  • ボード(小):個人のタスクと進捗を管理(人によってあったりなかったり)

これはウチの現場にも大変参考になります。各チーム間の細かいことまで全部ひとつのボードで管理しようとするとすぐに破綻するし、Redmineのような電子化されたチケットにしてしまうと開発者以外があまり見なかったりして埋もれてしまうことが多々ありましたが、こんなふうに粒度ごとにボードをつくれば共有できるようになるかも…という気付きをいただきました。

開発チームだけでなく、総務や営業もカンバン

次に驚いたのは、開発チームだけでなく、総務や営業といった部署まで前述のアナログボードを使用した情報共有を行っていることでした。それぞれのチームが使っているボードも部署やチームごとに実に多様でした。例えば総務では、年間を通して時期によって定期的な作業があったりするので、定期作業と不定期作業を分けてタスク管理したり、改良したニコニコカレンダーでエモーショナルな領域も含めた問題になるべく早く気付けるよう配慮していました。また、営業では売上や達成率など数値化されたものが多くボードや柱に貼られていました。 社内のカンバンの様子はこちら(↓)で詳しく紹介されています。 

speakerdeck.com

全部門にカンバンが導入された10の理由と活用事例 「駅すぱあと」はカンバンと秘伝のソースでできて... // Speaker Deck

 「カンバン」や「タスクかんばん」というと「TODOーDOINGーDONE」のオーソドックスなものを思い浮かべますが、それだけでは足りなかったり、業務やメンバーに向いていなかったりすることもあると思います。無理に同じやり方をするのではなく、ふりかえりながら自分達が働きやすいやり方を自分達自身で探していくことが大切なんだ…ということに、改めて気付かされた気がしました。

最後に

この日、一緒に見学したメンバーは社内の同じ受託開発チームのメンバーだけでなく、自社サービス開発チーム、普段は客先に常駐して作業している組込系の開発チームからも興味を持って参加してくれたのがとても良かったです。参加してくれたメンバーに感謝です。

また、それ以上に、社会見学をこころよく受け入れてくださったヴァル研究所さんに感謝です。Webサービス監視にベイダー卿XFD(eXtreme Feedback Device)を使用するなど、遊びゴコロ(↓)も大変参考になりました。本当にどうもありがとうございました。

f:id:orinbou:20160814043407j:plain

こちら(↓)に当日の様子をアップしていただきました。

本日も社内見学に来ていただきました。 2時間近く、熱心に色々興味を持っていただきましたー! | Facebook

 

<追伸>

当日参加した自社サービス開発チームのメンバーがヴァル研さんの現場をヒントに、さっそく独自のカンバン的な何かをおっ始めました。やはり何か感じるものがあったようです(^^) これが越境Powerってやつですね。

f:id:orinbou:20160814041240j:plain

社会見学当日に残念ながら業務の都合で来られなかったメンバーやエンジニア以外の人(総務や営業や広報など)を募って、もう一度見学を企画したいな…と思いつつ、自分の現場も社会見学で人が呼べるような会社にしたいな…と感じたのでした。